海外歯科事情と日本歯科事情

現在、パソコン、モバイルタブレット、スマホなどのインターネットが加速に普及するなか情報は集める時代から情報を纏め選択する時代に移り変わりました。そこで今日、歯科医療機器、日本歯科治療に慣れておられる人のためにわかりやすく驚くような制度を各国の考え方に沿ってお伝えしたいと思います。

『ドイツ』

ドイツには、日本の社会保険制度に似た公的保険制度があります。国民の約90%が加入しており国民の医療負担を守っております。ただ、日本では全国民は、社会保険に加入する義務があるのに対し、ドイツでは高所得者は公的保険か民間保険に選択することが出来、官僚は社会保険に加入することは強制ではありません。
公的保険に加入している方であれば、保険適用範囲内の歯科治療に関しては無料で治療を受信することが出来ます。
しかし現状では公的社会制度で口腔内を治療出来る範囲は少なく治療水準は低いと言う話です。一方、民間保険に加入していれば患者様は高い治療水準を受診することが出来ます。また、歯科治療に携わる歯科用デンタルユニット(歯科用椅子)も日本で販売されております販売価格から考えみても半額以下で導入することが出来るため、歯科医院経営を安心させてくれます。また、日本と違う点は歯科医師定年制があるということです。
歯科医師定年制度は1999年から実施されており定年は68歳、また、56歳以上は保険医として新規開業が出来ません。

『アメリカ』

この国の特徴は、『医療格差』がはっきりしていることです。日本のような国民皆保険制度はないので、民間の保険に加入していないと保険は使えないです。患者様が歯科治療を受診するうえで治療費が支払えないとうちでは診れませんとはっきり言います。また、加入している保険内容が悪ければよそに行ってくださいとあっさり放り出されます。ある意味自由の国、また実力主義の国であります。ただ、老齢者を対象としたメディケア、及び低所得者向けられたメディケイドという公的制度があります。
また、一般歯科医と専門医は明確に区別されております。
いくつかの州では専門医にライセンスが必要で医療水準は高めです。虫歯を治療する治療費が高いこともあって国民の予防意識は非常に高く、歯科の知識も高めであります。

患者様を治療するうえで必然なのが滅菌問題です。米国オクラホマ州で発生したキンバリー事件(エイズ感染問題)、歯科医療現場でも常に考えられておりエアーで高速回転する高速タービンは、構造上の性能として患者さんの血液を吸い込む構造であり、滅菌についても高速タービンヘッド内部まで細かく滅菌されるよう敏感に取り組んでおります。

『スウェーデン』

キシリトール発祥の地、スウェーデン。この国は世界的にも各種保険体制が整っている安心な国です。歯科治療は虫歯治療、矯正治療も19歳まで無料。治療水準は全体的に高く、国民も歯に対する考え方もしっかりしております。スウェーデン人は非常に歯を大切にする習慣が身に染み付いていて、学校検診などで虫歯が見つかると授業はさておき、歯科医院に受診させられることもあります。
20歳以降歯科治療が必要になった場合には高額な治療費がかかりますが、しかし保険で支給されますので安心して受診できます。

医療機器(歯科ユニット)はドイツ市場同様の販売価格で流通しており技術的、機能的であり拘りがある製品が多いような気がする。

『イギリス』

イギリスの歯科治療は、NHS(National Health Service)日本にあります国民健康保険と同じような制度とプライベート(自費診療)に分けられます。日本の歯科市場とよく似ておりますが明らかに違いがあるのはプライベートであれば基本的に待合室に待たずに治療を受けられますが、NHSでは順番待ちになります。なんとなく航空会社のシステムに似ている気がいたします。
また、日本との大きな違いは歯医者さんの人数です。イギリスでは歯医者さんが不足しており虫歯で歯が痛んで治療を希望しても順番が来るのは半年以上先になる場合もあり、いかに患者さんにとって日本が恵まれた歯科環境にあるのか改めて思いさせられます。医療機器(歯科ユニット)はドイツ、スウェーデン市場同様の販売価格で流通しており技術的、機能的であり拘りがある製品が多いような気がする。

『韓国』

韓国では、日本の国民保険制度に似た国民皆保険制度が1980年に導入されたものの、保険治療の範囲は非常に狭く、実質的には自費治療になる場合が多いのが現状です。
また、自費治療では矯正や審美歯科など美容に関することが盛んで、エステや美容整形なども人気があり進んでいるような気がいたします。医療機器に関しては日本に比べて価格設定が安くデジタルなどの技術開発も日本に負けない製品で流通しております。特にレントゲンなどの液晶画像の開発力はヨーロッパに劣らない品質でアジアマーケットにてビジネス展開しております。

『日本』

ヨーロッパ、アメリカ、アジアなど世界の保険制度を見ていただきましたが改めて日本の歯科事情を覗いて見ましょう。

日本の保険制度は『国民皆保険制度』です。この制度は患者さんにとって安心して治療にかかれる最高の制度です。保険で対応できる範囲も諸外国に比べて広く虫歯、歯周病の治療なども、世界から見ても圧倒的に安く受診でき、歯科医師の開業件数も多いためいつでも気軽に歯科治療を受けることができます。医療機器に関しては高性能ではありますが製造メーカーから発売される価格設定が高額なため歯科ユニットの使用年月も随分と他の国に比べて長く使用されている状況であります。

例として日本のメーカーが隣国の韓国、中国に委託して製造された製品でありましても輸送費や関税・地方税・色々と係りますが医療機器の価格は諸外国に比べ2倍~3倍になり、日本の保険制度と大きく差が開き経営を圧迫しております。歯科治療を受診できる環境としては、日本はおそらく世界トップクラスな対応が整っておりますが医療機器の価格設定に関すれば我々の課題はまだまだ大きな感じがいたします。

また、特に今後期待されるのがネット環境を取り入れた口腔内スキャンーであります。このような医療機器は時間と共に、形、重量、使用操作など随分と使いやすくなると思われ、往診診療に使用する際も今までのように印象材の収縮、硬化時間など気にせず、石膏の硬化時間、膨張率も解決できるため製品としての期待が大きいと考えられます。
ノート型パソコンの口腔内スキャナーは電動歯ブラシほどのヘッドの大きさで口腔内を圧迫せず動画撮影して、ノート型パソコンで管理できます。その後、撮影されましたスキャンデータは歯科技工所CAD/CAMセンターに送信することで速やかに患者さんの口腔内の機能回復に繋がると考えられております。

これまで海外の歯科事情と日本の歯科事情をお伝えしてまいりました。
私たちの課題は、安全で安心な医療機器を日本の市場にあった販売価格できちんと取り上げ患者さんの口腔内を守る歯科医の気持ちになり、歯科医院の院長先生、スタッフの皆様を心の底からお手伝いできる会社であるよう社員一丸となり取り組んでおります。

株式会社 ゼン・ユウジャパン