なぜ、大きい借入れして
   歯科医院を経営していくのか?

 平成28年3月末現在、日本全国にて開業している歯科医院数は約68,000件とも言われておりコンビニエンスストアに比べて2割増である状況です。この割合は、世界から見てもあまり見当たらない状況であります。また、社会動向を見ても高齢者問題、少子化問題など様々な問題を突きつけられており、日本全体の問題として大きく取り上げられております。
 今からさかのぼること20年前、30年前、日本経済は今の社会状況と随分と違っており大手企業から中小企業まで幅広い連携があり国家として先を見据える力がありました。歯科業界に置いても同様で1歯科医院さんあたりの患者様数は現在と違っているような気がします。

 なぜ、現在のような状況になってきたのでしょうか?「歯科大学数?」「メーカーが開業を進めるから」「先輩が開業してから」など様々なことが考えられます。
 このように少子化が進むなか歯科技工士さん歯科衛生士さんはどうでしょう?歯科技工士さんは36,000人、50歳以上は半数を占めており義歯など製作する歯科技工所は減少傾向であり地域によれば深刻な問題がきております。また、歯科衛生士さんも同様で全国的に減少しておりますので歯科医療現場では往診を含めて歯科従事者の減少も問題視されてきております。

 では今度は、医療機器の価格を見ていきますと20年前、30年前に比べると確実に高額になってきており文明の進化と共に歯科ユニット、レセコン、インターネットを含むデジタル化が主流になり開業準備するにあたり高額に設定されており、経済低迷の世相と相対する動きになっております。
勿論、歯科医院を開業する為、気持ちよく患者様を迎え入れる環境を整える設備は必要です。

今まで歯科業界に携わり多くの歯科医院様とお付合いをさせて頂きました。開業された歯科医院さんには二通りのタイプが生まれてきます。
 多くの歯科医師の方々は歯科大学卒業後、歯科医院に勤められ医療現場で数多くの診療を経験され充実した日々を過ごしています。そこで開業する話が出てきたり、中古物件の話を耳にされることがあったと思います。
「医療現場で様々な人に出会い多くを学びます」がそこから分かれてきます。

 ある院長先生は、開業する前にコンサルトと名乗る方、開業セミナーを主催される方、歯科医院さん出入りの業者さんに頼るのではなく自分の歯科医院だからこそと自分で予算を考え、コストを抑え開業スタートさせています。もう一度お伝えしますと色々な情報は集めるのは必然ですが自分で考えること、そしてコストを抑えることが肝要です。
 開業後は、診療所を立ち上げるのに半年はかかり早くて3ヶ月は必要です。また、スタッフの育成と人間関係を含めて現場は息が合うことがもっとも大切です。ある意味、家族に近い存在でもあります。
診療室の雰囲気が良くなれば必然的に医院に活気があふれ患者様の評判も良くなってくると思われます。
 その後、その院長先生は高級車に乗りセカンドカーを持ち、家族に近い存在であるスタッフと年一度、大型連休には社員旅行として海外旅行に行き、毎日の診療には体力的にきついけれども充実した日々を過ごしております。

 もうひとりの院長先生は同じように歯科大学卒業後、歯科医院さんに勤められ出入りしている業者を信じて開業時に医療機器だけで2000万~3000万の費用が掛り最初からとんでもない借金をしての開業です。
歯科医院を経営していく上で金融機関への借入れは必要ですがスタッフを採用すると同時に返済しないといけないのが現状です。セミナーなどで歯科経営する上で事業計画に載せる数字はウソではありませんが時代背景が大きく変わっており日本経済状況は以前と全く違っております。

 その歯科医は開業時、医療機器にお金を掛けてしまった為、オープン間もない頃は、患者さんも少ない状況でスタッフも時間も持て余し、歯科医院での現場は違う意味で緊張していきます。
歯科衛生士さん、歯科助手さんの生活のことも考える為、ゆっくりとしてられません。時に辛い思いが続きます。
半年過ぎると金融機関と話し合った事業計画を思い出し、ついスタッフに愚痴を話したり、また嫌なことを言ったり、なぜ先生が急に怒り出すかわからず友人などに相談し始めます。
 しかし、そこで歯科医院を経営していくことで大切なのは地域密着型であり歯科衛生士さんも歯科助手さんも大切な地域の人達です。歯科医院としてうまくいくスタートできることは信頼あるスタッフの家族が来てくれたり、また友人が来てくれたりとしている歯医者さんで地域の支持がある歯科医院さんであります。

 また、歯科医院を経営していくうえで不自然でわかりにくい内容が歯科消耗材料であります。
一昔前は、対面販売するなかで商品価格がわかりづらくセール期間とセール外期間がわかりづらい歯科材料業界でした。また、製造メーカーから問屋さんを経て小売店に流通するためコスト、納期が掛るようになっておりました。これからは歯科業界の通信販売会社がカタログ表記することで低価格でわかりやすい価格表記されているため安心して利用できるようになりました。

 歯科医院を開業に携わり最も大切なことは「地域選び」も必然ですが「医療機器に掛る費用」も大切な問題であります。自己資金と金融機関との考えに基づき「医療機器800万~1000万」で始めることが現在の時代に合う地域歯科医院を作ることだと思います。
患者様の一番の安心は高額な医療器具に囲まれることではなく、余裕ある歯科医師、スタッフに囲まれ治療を受けられることと思います。
 また、アメリカ、ドイツ、韓国など、どの国も医療器具は高額ではありません。
私達は、国際基準に製造された世界基準の価格でご提供できるように日々ご提案させて頂きたいと考えております。